さて、前回アナログテスターの使い方を解説しました。
今回は、デジタルテスター(デジタルマルチメーター)の使い方を解説します。すごく便利なので一度使うともうアナログは使いたくなくなりますよ。(^m^ )
テスターの準備
実際に測定を始める前に、テスターの点検をしましょう。
アナログテスターよりやることは少ないし、簡単です。
テストリードの接続
まず、テストリード(赤、黒の線)をテスター本体に接続します。
ファンクションスイッチがOFFになっていることを確認して、
- 黒色のテストリードをCOM端子に接続
- 赤色のテストリードを+端子に接続
します。
テストリードの導通確認
次にテストリードの導通確認をします。導通がなければ測定することができません。
導通確認の方法は、
- ファンクションスイッチを Ω に合わせる
- SELRCTスイッチで液晶の表示を切り替える(下図参照)
- 赤と黒のテストリードの先(テストピン)を接触させる
です。
液晶の表示が10以下で、ブザーが鳴れば導通(正常)です。
ブザーが鳴らなければ断線(異常)しています。テストリードを交換しましょう。
これで準備は終わりです。実際に測定しましょう。
抵抗の測定
デジタルテスターで抵抗を測定します。
次の点に注意してください。
- 測定物に電圧がかかっていない状態で測定する。
- 測定物の電源を切ってから測定する。
抵抗の測定中に外部からの電圧が加わるとテスターが壊れます。
測定方法は、
- ファンクションスイッチを Ω に合わせる
- 測定物に赤と黒のテストピンを接触させる
- 液晶に表示された値を読み取る
- ファンクションスイッチをOFFにする
です。
単位は自動で適切なものが選択されます。
アナログテスターよりも断然こっちのほうが簡単ですよね。
直流電圧の測定
デジタルテスターで直流電圧を測定します。
測定方法は、
- ファンクションスイッチを V に合わせる
- セレクトスイッチで、液晶の表示を 直流 にする
- テストピンを測定物に接触させる
- 表示された値を読み取る
- ファンクションスイッチをOFFにする
です。
単位は自動で適切なものが選択されます。
このときに、+-を逆に接続すると、”-”符号つきで表示されます。
これもアナログ式とは違って、便利なところです。
直流電流の測定
デジタルテスターで直流電流を測定します。
次の点に注意してください!
- 測定物に電圧がかかっていない状態で測定する。
- テスターは負荷を通して直列に接続する。
- テスターに定格電流を超える入力がないようにする。
電流の測定は、電圧などと違って回路にテスターを割り込ませる必要があります。そうしないと正確な測定ができません。
測定方法は、
- +のテストリードを適切な端子に挿しかえる(図のような場合は、10A端子に挿せばOK 定格電流を越えないように!)
- ファンクションスイッチを A の適切なところに合わせる
- セレクトスイッチで液晶の表示を 直流 にする
- 回路と直列になるようにテスターを割り込ませる
赤のテストピンを+側、黒のテストピンを-側に接続する。 - 表示された値を読み取る
- ファンクションスイッチをOFFにする
です。
単位は自動で適切なものが選択されます。
また、回路に直列に割り込ませるとは、
回路の一部を切断する必要があるということです。
以上、デジタルテスター(デジタルマルチメーター)の使い方を解説しました。
アナログテスターと比べると、めんどくさいところはほぼ自動でやってくれるし、正確な測定ができます。
デジタルテスターはとても便利で、他にもできることがたくさんあります。ぜひ試してみてくださいね^ω^
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